Mac用の外付けHDDは何が良いのか? 用途別に考える

公開:2016年5月7日
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Mac向け「外付けHDD」の選び方」で、新旧のMacによって最適なポートが違うということと、外付けHDDの種類、そして「Mac向けの外付けHDDを Amazonで見る/調べる方法」では商品の調べ方を説明しました。

そこで、いろいろな条件に合わせてお薦めHDDを挙げてみます。ただ、現時点のAmazonストアで発売しているモデルから選んでいるので、将来は推薦モデルが変わっている可能性はあります。

この記事では用途別(& 接続ポート別)に外付けHDDを考えます。すべての人、すべての場合に最適な製品というものはないので、使う目的を考えて製品を選ぶことが大切です。

選び方は以下の順に検討するといいでしょう。

  1. 目的に応じた接続ポートを決め、そのポートがあるHDDを選ぶ
  2. 必要なHDD容量を考える
  3. 価格、デザイン、大きさ、評判などから決める

なお、業務用途の場合はその業界の事情が分からないので、推薦モデルの妥当性、正確性に欠けます。そのようなときは業界の専門家、あるいは専門店にご相談なさるのをお薦めします。

作業用のHDDとして使う

Macと繋いでそのHDD内にあるデータ(映像や写真など)を編集したりするということは、データの書き換え/保存を頻繁に行うことになるので、Macと外付けHDD間の転送速度と、外付けHDD内のHDD性能が重要になります。

近年のMacであれば最高速の転送速度が得られる Thunderboltポートのモデルを選ぶのが最適。そして Thunderbolt搭載モデルはハイエンド向けなので、高性能HDDが使われている可能性が高い(要確認)。その上で必要なHDD容量のものを選びましょう。

また、USB 3.0でも高速転送が行えます。Thunderbolt接続に比べて低速ですが安価です。

一方、ThunderboltとUSB 3.0ポートが搭載されていない旧モデルのMacでは、FireWire 800が最速ポートなので、FireWire 800 と USB 3.0ポートが付いている製品がお薦めです。現在、ご使用中のMacにはFireWire 800が最適で、新しいMacに切り替えた後もUSB 3.0接続で使えます。

反対に、最もMacの性能を無駄にする組み合わせは、旧モデルのMacに、USB 3.0ポートの外付けHDDを接続することです。一応使用することはできますが、旧モデルのMacのUSBポートは、USB 2.0規格なのでとても遅い転送速度になります。旧モデルのMacには、USB 2.0よりも高速なFireWire 800ポートが付いているので、FireWire 800ポートの外付けHDDをお薦めします。

Thunderbolt接続

G-Technology G-DRIVE 4TB/ Thunderbolt & USB 3.0

Thunderboltポートがある近年のMacに最適。書類や画像を開く速度、コピーや保存などのデータを書き換える動作が速い。USB 3.0ポートもあるのでThunderboltポートがないPCなどでも使うことができる。

4TB, 6TBの容量タイプあり。7,200rpmの高速ドライブを搭載。静音ファンレス設計(空冷ファンの音はしないがHDDの動作音はある)。Macフォーマット済み

SOHORAID DR2 (DR2-TB2S) 2ベイRAIDケース

2つのHDDが同時に使用できるThunderbolt接続のHDDケース。内蔵するHDDは必要に応じたものを専用HDDトレーにセットしてケースに装着します。トレーにセットしたHDDを必要に応じて組み替えて使用することができ便利。2台のHDDをRAID方式で1台、または、独立した2台のHDDとして使用することができます。

私は以前より同シリーズのFireWire 800 & USB 3.0接続のSOHOTANKを使っている(旧MacProでFireWire 800接続している)ので、iMac 2017と合わせてこのHDDケースを購入しました。HDDトレーが同じなので2つのHDDケースで共用できる、というのと HDDトレーを買い直すことがなく経済的なのがその理由です。

2017年以降の最新MacはThunderboltポートの形状が USB-Cタイプになっているので、Thunderbolt & Thunderbolt2ポートの外付けHDDを使う場合には変換アダプタが必要になります。

FireWire 800 & USB 3.0 接続

旧モデルMacには、外付けHDD接続において(実質的には)FireWire 800以外の選択肢はありません

一応USBポートを使うこともできますが、旧モデルMacと外付けHDDをUSB 3.0ポートで繋いでも、USB 2.0の接続速度なのでたいへん遅いです!

LaCie d2Quadra 3TB FireWire800 & USB3.0

旧モデルMacにはFireWire接続で使うのが最適。7,200回転の高速HDD搭載。デイジーチェーン接続可能(外付けHDDのFireWireポートに、別のFireWire HDDを繋ぐことができます)。

また、USB 3.0ポートも付いているので、近年モデルのMacとも接続することができます。

データ保管用として使う

外付けHDDで作業を行わないなら、最速ポートのThunderboltでなくても、USB 3.0接続で良いと思います(コストパフォーマンス重視)。

ただし、USB 3.0ポートがない旧モデルMacだと、USB 2.0接続では転送に時間が掛かりすぎるので、できれば作業用と同じくFireWire 800ポートが付いているHDDをお薦めします。Windows PCなら、USB 3.0接続の外付けHDDで問題ない(万が一、USB 2.0接続になっても Macほど遅くならない)のですが、Macでは USB 2.0ポートでの転送速度がとても遅いのがその理由です。

USB 3.0接続

USB 3.0接続の外付けHDDは、Windows用の NTFS形式にフォーマットされているものがほとんどなので、Mac用に再フォーマットする必要があります(初めからMac用にフォーマットされているモデルもある)。フォーマット作業は、Macに初めからインストールされている「ディスクユーティリティ」で行うことができます。

I-O DATA 外付けハードディスク 4TB USB3.0

データ保存用の外付けHDDとして、USB 3.0ポートがある近年モデルのMacに最適。Mac用に再フォーマットが必要取扱説明書(PDF)に「Macでのフォーマット方法」の説明があります。

WD 「My Book for Mac」 4TB USB3.0

データ保存用の外付けHDDとして、USB 3.0ポートがある近年モデルのMacに最適。Macフォーマット済み。3年保証。

WD ポータブルHDD 「My Passport for Mac」 1TB USB3.0

USB 3.0ポートがある近年モデルのMac向け。使用が短時間で済むならポータブルタイプは便利です。電源はUSBケーブルで Mac本体から供給されるので、電源ケーブルを必要とせず、軽量小型で持ち運びが容易で収納場所にも困りません。Macフォーマット済み。 容量 1TB(他に 2TB, 3TB, 4TB)、USB 3.0接続、3年保証。

WD ポータブルHDD 「My Passport」 1TB USB3.0

Windowsフォーマットで出荷されているのでMac用に再フォーマットが必要です。WDサイトに「MacOSでフォーマットする方法」の説明があります。USB 3.0ポートがある近年モデルのMac向け。本体カラー(・白・オレンジ)のバリエーションがあります。容量 1TB(他に 2TB, 3TB, 4TB)、USB 3.0接続、3年保証。

LaCie 2.5インチポータブルHDD 2TB FireWire800 & USB3.0

FireWire 800接続の旧モデルのMacに最適なポータブルHDD。FireWire 800 と USB 3.0で使えるので、他Mac間でのデータの受け渡し等に便利。

目的が大切

何に使うか、どの性能を最重視するかを考えて製品を選ぶことが重要です。例えば、大容量で速い外付けHDDは高価なので、そこから購入価格を下げたいときは必要なものが速さなのか容量なのかを検討して、必要な性能を優先させるといった具合に考えれば無駄のない選択ができるはずです。

USB 3.0ポートがない旧モデルのMacに、USB 3.0の外付けHDDを接続すると USB 2.0の速度になってしまいます。USB 3.0の外付けHDDは「高速」と宣伝されていますが、それはパソコン側にもUSB 3.0ポートがある時だけなので、USB 2.0ポートの旧モデルMacの場合は注意が必要です。