旧MacProを快適に使う! HDDへの転送速度を最高に速くする方法
この記事は、HDDが内蔵可能なタワー型MacProについてです。対象モデル:MacPro, Early 2008, Early 2009, Mid 2010, Mid 2012
旧MacProの接続ポートは、FireWire 800(Early 2008までは Firewire 400も有)と USB 2.0があります。
現在、最も多く販売されているUSB 3.0接続の外付けHDDは、商品説明にUSB 2.0も接続可
と書かれているので旧MacProでも使えそうですが(実際使えますが)、データ転送には相当の時間がかかります。大容量データを扱うなら実用的な速度ではないでしょう。
この記事は旧MacProでHDDへの転送を速く行うための4つの方法を転送速度の実測値を元に説明しています。
FireWire 800ポートを使う
外付けHDDへの転送時間
FireWire 800接続で、外付けHDDに転送(データ容量は30GB。以下同じ)
USB 2.0接続で、外付けHDDに転送
FireWire 800 が断然速いので、外付けHDDとの接続はFireWire 800ポートが有利。
ただし、FireWire 800接続をするためにはFireWire 800ポートのある外付けHDDが必要なのですが、すでに現行機種のMacではFireWire 800ポートは採用されていないので対応する外付けHDDが少なくなっているのが難点です。
これからFireWire800接続できる外付けHDDを購入するなら、FireWire800 & USB 3.0で使えるものを買うのをお薦めします。USB 3.0は新しいモデルのMacでも快適に使うことができます(USB 2.0はたいへん遅いので注意)。
起動ディスクをSSDにする
旧MacProは内部拡張性に優れています。HDD換装、メモリ交換をユーザーが簡単に行えて、HDD4台、光学ドライブ2台を内蔵できるほか、PCIeカードで入出力ポートを増設することもできます。
起動ディスクとして元から搭載されているHDDをSSDに交換することで、Mac内外のデータ転送速度が速くなり、Macの全動作の速度が著しく向上。起動時間が短縮、フォルダーウインドウ展開時にアイコンが一瞬で描写されるようになります。さらに、駆動部品がないので作動音がなく静かです。
起動ディスクをSSDにした後の転送時間
Fire Wire 800接続で、HDDへ転送。
旧MacProの操作性向上のためにも、起動ディスクをSSDにすることをお薦めします。
USB 3.0ポートの増設
USB 3.0 PCI ExpressカードをPCIスロットに差し込むことで、FireWire 800よりも高速転送を行えるUSB 3.0ポートを使うことができます。
USB 3.0接続で、HDDへ転送。
USB 3.0ポートを増設することで、USB 3.0接続の外付けHDDを効率的に使用することができます。USB 3.0ポートがなければUSB 2.0接続になり低速な転送しか行えません。
内蔵HDDの増設
外付けHDDとの接続は、旧MacProが使えるポートでは USB 3.0が最速ですが、実は内部転送の方がより高速な転送が行えます。
起動SSDから内蔵HDDへの転送
HDD容量が必要な場合は、まず内蔵HDDを増設するのがお薦め。価格的にも外付けHDDより内蔵HDD(バルクHDD)を単体で購入する方が安価です。
USB 3.0 PCIeカードについて
私が使用している「CalDigit SuperSpeed USB 3.0 PCIeカード」は、OSバージョンに制限がある専用ドライバのインストールが必要です。
OSをアップグレードするために、ドライバ不要な他メーカーのUSB 3.0 PCIeカードに変更したところ、ネット接続ができなくなるという現象が起こり使用を断念。そのPCIeカードを取り外すと正常に戻るのでそれが原因としか考えられません。
しかしながら、その製品の説明書きにも商品レビューにも旧MacPro各モデルで使える(使えた)
と書かれているので、きっと相性の問題なのだと思います。もしくはMacProのシステムソフトウエア上の問題かもしれないが原因はわからない。
ちなみに所有MacProは「Early 2008 3.2GHz Quad core」です。
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