旧MacProの起動ディスクを他のMacで使う方法
タワー型の旧Mac Proで使っていたHDD/SSDは、条件さえ合えば他のMacで起動させて使うことができます。
その条件とは……、起動ディスクに入っている Mac OS X のバージョンが起動できるMacであることが必要です。
MacProに入っているソフトウエアのひとつが最近の macOS では動かない(かもしれない)ということでずっと使い続けているのですが、起動ディスクごと他のMacで使えるのなら、MacProがなくても大丈夫だなと考えたわけです。
作業手順
手順はかんたんで、MacProからHDD/SSDを外して外付けハードディスクにセット、そのドライブから起動させるだけです。
MacProの起動ディスクにはSSDを使っていましたがHDDでも手順は同じ。
SSDを外して外付けハードディスクケースに入れます。今回は使用中のリムーバブル式の外付けハードディスクケースを使うことが出来たので、SSDを専用キャリアにセットします。
使っているハードディスクケースはSTARDOMの多段ハードディスクケースですが、専用トレーが3.5インチHDD用しか空いていなかったので変換アダプタを購入。商品写真では放熱性高そうだったが、実物はプラスチック製でぜんぜん冷えない……。
ケースとMacを接続して、ケースの電源を入れてからMacを起動する。電源ボタンを押してすぐに「オプション・キー」を押し下げたままにしておくと、起動ディスクを選ぶ画面が表示されるので、外付けハードディスクにセットしたMacProのSSDで起動させることができる。
重要なのは、MacProで使っていた Mac OS X のバージョンが起動できる Mac を使うことと外付けハードディスクケースが起動ドライブをして使えるモデルかということです。
所有のMacPro Early 2008 には OS X 10.10 Yosemite を使っていて、その起動ディスクを動かすMacには MacBook Pro 2012を使用。
OSを起動できるMacを調べるには
Macは初期搭載OSより古いバージョンのOSをインストールして起動させることはできません。MacProで使っている起動OSのリリース年を Wikipedia 等で調べて、そのリリース年を手がかりに、対象のOSを起動できるMacを調べることができます。
調べ方の例:OS X 10.11 El Capitan を起動できるMacを調べる
OS X 10.11 El Capitanのリリース年は、2015年9月30日リリース。このリリース日以降に発売されたMacの初期搭載OSはOS X 10.11 El Capitanとなる。
この次のバージョンであるmacOS 10.12 Sierra のリリース日は2016年9月20日なので、モデル名に「2016」が付いているMacは OS X 10.11 El Capitan が起動できない可能性が高い。
- Macのモデル名が「2014」以下の場合は、OS X 10.11 El Capitan にアップグレードできる可能性が高い。
- 「2015」が付いているモデルは、OS X 10.11 El Capitan が起動できる可能性がある。
- モデル名に「2016」以降が付いているなら、おそらくOS X 10.11 El Capitan は起動できない。
なるべく新しいMacで OS X 10.11 El Capitan を使いたいなら、モデル名に「2015」が付いているMacから調べていきます。
個別のモデルを調べるには、アップルサイトで技術仕様のページを検索するか Wikipedia で iMac や Macbook, Macbook Air, Macbook Pro などページを見ましょう。
iMac (21.5-inch, Late 2015) – 技術仕様を見ると、オペレーティングシステムは macOS Sierra となっており10.11は起動できないことがわかります。そこでそれ以前に発売されたMacを調べると、iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2014) では、OS X Yosemite (10.10)が起動できることがわかります。
また、OS X El Capitan へアップグレードできるMacを調べるには、「OS X El Capitan へアップグレードするには – Apple サポート」を参照してください。
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