マウントアダプターで、キヤノンEFレンズを NEX-7で使う

YONGNUO Smart Adapter EF-E Mount

違うカメラメーカーのレンズをボディに取り付けるには、マウントアダプターと呼ばれる、マウントを変換するリング状のパーツをレンズとボディの間に装着します。

キヤノンのレンズをソニーのEマウント用に変換するマウントアダプターもいくつか発売されていますが、キヤノンEFレンズは絞りリングがないので、マウントを変換するだけのアダプターだと絞りを動かすことができなくて、常に開放絞りで使うことになります。光量を調整するためにアダプターに絞り機構をつけたものも(KIPON製)ありますが、設計では想定外のレンズ後方に絞りがくるので何か問題が起こりそうです。

EF→Eマウントアダプターで、最初に絞りを制御できるようにしたのは Metabones社で、最新型は 「Canon EF Lens to Sony NEX Smart Adapter (Mark IV)」なのだが高価ゆえ購入がためらわれる……。

METABONES製 SONY NEX Eマウント用 電子接点付キャノンEFアダプタver4

代わりに、似たような(似て非なる可能性もある……)機能のマウントアダプターを見つけて、「YONGNUO Smart Adapter EF-E Mount」を買いました。

YONGNUO製 オートフォーカス マウントアダプター Smart Adapter Canon EF/EF-Sレンズ – Sony NEX カメラボディ対応

製品の公式サイトによる仕様は次の通りです。

  • Canon EF/EF-S 互換
  • 最短から無限まで2秒で合焦
  • 絞りの電子制御(M/S/A/P モード対応)
  • IS, TTL, オートフォーカスに対応
  • 節電モード搭載
  • EXIF 対応
  • 金 50μm の高性能な電気接点
  • 対摩耗に優れる三価クロム合金(?)製
  • 取り外し可能な三脚座付き

外観

収納ケース付属。中国語/英語の取り扱い説明書在中。

case

赤点がEFレンズ、白点がEF-Sレンズの取り付け指標。

top

EFレンズを取り付ける側。側面にあるボタン状のものは何でもない(動きません)。

front

ボディに取り付ける側。EFレンズ取り外しレバー(ボディ側に引く)が側面にあります。白点はボディに取り付ける時の指標です。

rear

取り外しできる三脚座付き

tripod-stand

NEX-7にアダプターを装着。

with-camera

アダプターにEF50mm を装着。レンズの取り付け、取り外しもスムーズ。

ef50

性能

動作確認は、NEX-7で行っています。他のモデルだと結果が変わってくる可能性があります。

EFレンズを装着して、普通に撮ることができます。とりあえず EF50/1.4 では大丈夫でした。オートフォーカスは遅いながらも動き(行ったり来たりで合焦します)、自動露出も問題ありません。

しかし、中にはオートフォーカスにならないレンズもあります。IS(手ブレ補正)は効いていないような気がしますが、詳しい検証はまだ行っていません。レンズにより動作に差があるようです。

下画像は、EXIFの表示。レンズ名は常に「DT 50mm F1.8 SAM」だが、レンズ焦点距離、35mm換算焦点距離、および、レンズ最小 F値の項目は、アダプターに取り付けたレンズの値が記録される(画像は、Adobe Bridgeより)

smart-adapter-exif

純正レンズとは異なる動作

実際に絞り込むタイミング

NEX-7は、純正レンズ使用時には絞った状態で電子ファインダーの映像を見ることができますが、このマウントアダプターは、シャッターを押すまでは開放絞りのままです(一眼レフカメラと同様)。

という訳で、絞りの効果をファインダーで確認することができず、撮影される映像を事前に確認できるという電子ビューファインダーの最大の利点がなくなってしまいます。

MFアシストがない

NEX-7はマニュアル・フォーカス時に任意のエリアが自動で拡大されてピントを合わせやすくするMFアシストがありますが、それが行えません。ただし、手動でエリアを拡大することは可能です(ソフトキーBを押す)。

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