急ぐときはどのストレージで作業するのが良いのか?
大量に写真を撮ってそれを急いで処理しないといけないときは、内蔵SSDで作業すべきか、もしかして外付けSSDでもたいして違わないのだろうか?
とりあえず内蔵SSDのほうが速いだろうと、急ぎのときは内蔵ストレージで作業していたのだが……。
パソコンやストレージの構成が変わったときに、「現在の環境ではどの方法でやるのが一番速いのか」をその都度検証しておくのがいいということは常々思っていたがやっていなかったので、いまさらながら検証してみた。
検証
どんな作業を行うかでも結果は異なってくるが、CFカードから作業するストレージへデータコピーして、Adobe Bridgeで読み込んで100%プレビューのキャッシュを作り、JPGデータに書き出す時間を計ることにした。
比較するストレージは以下の通り。
- 内蔵SSD
- iMac 2017 1TB SSD
- 外付けSSD
- Thunderbolt 2 接続 500 GB SSD(Stardom ドライブケース, Samsung 860 EVO)
データコピー
ストレージへコピーするデータは、キヤノン 5Dsで撮影したRawデータ 342カット、20.54GB
コピーはソフトウエアを使用しない単純コピーで、トランセンドの USB 3.0 接続のカードリーダー(TS-RDF8W)を使用。
CFカードは、Lexar 256GB(UDMA 7, 1066x, 160 MB/s)
内蔵SSD | 外付けSSD | |
コピー (20.58GB) | 3分 10秒 | 3分 20秒 |
プレビュー作成
大量の写真を撮ったときにもっとも時間が掛かるのが写真選びで、これで写真が決まるという最重要工程。100%プレビューのキャッシュができていないと表示させるたびにいちいち時間が掛かるので、キャッシュを作っておかないといけない。
内蔵SSD | 外付けSSD | |
キャッシュ作成 (カット数 342) | 15分 00秒 | 15分 30秒 |
だいたい300カットで15分ほど掛かるということは、100カット5分なので、1,000カットだと50分! けっこう時間かかるなー💦
JPG生成
RAWデータからJPGを生成(書き出し)して、クライアントへ確認するなどの工程を挟むことが多い。
内蔵SSD | 外付けSSD | |
JPG生成 (カット数 342) | 16分 25秒 | 16分 30秒 |
※書き出しに掛かる時間は、パソコン性能、現像するRAWデータと書き出すJPGサイズによって異なります。
結果と考察
内蔵SSDのほうが若干速いが、外付けSSDでもたいして違わない。
今まで急ぎの時は、とりあえず内蔵SSDで作業してJPGを納品したあとは、作業用の外付けSSDにコピーしてそこでレタッチ作業をしていたので、データコピーが発生する分、全体としては作業効率が悪かったことになる。
内蔵SSDのほうが若干速いがそれで節約できる時間は微々たるものなので、これからは急ぎの時でもはじめから外付けSSDで作業するようにするのがいいと思う。
スポンサーリンク