飛行機の窓から写真をきれいに撮る方法
飛行機に乗ったときに窓外の風景を撮る人は多いはず。でも飛行機の窓は傷が付いてたり、雨の跡が残っていたりして条件が良くないことが多いです。そんなときに少しでもきれいに写真を撮るために、これらの方法をどうぞ。普通のガラス越し撮影でも要領は同じです。
基本編
- カメラのレンズを窓にぴったりくっつけます。窓とレンズの距離があいているほど傷や汚れ、窓に反射している光がハッキリ映り込んでしまいます。
- 窓の汚れをできるだけ避けて一番きれいに(マシに)見える場所を探しましょう。デジタルカメラのディスプレイを見つつカメラを動かします。
- ズームレンズの場合は、構図を決めるためレンズの画角を調整しましょう。原理的には広角よりも望遠レンズのほうが傷・汚れの映り込みは少なくなりますが、あまり気にせず構図を優先したほうが良いでしょう。
- 露出モード(表記例:P、Tv、Av、Mなど)を切り替えられるカメラは、絞り優先モードにしましょう。多くのカメラでは「A」あるいは「Av」と表記されています。
- 絞り優先モードに設定したら絞りを開放値に設定します。絞りとは、F2.8、F3.2、F4、F5.6などで表されていて、開放値とはその中で最も小さい数字のことです。絞りの開放値はレンズによって異なります。
- フラッシュは厳禁です。発光しないように設定しておきましょう。
絞りを開放値にする理由は? 絞りを開放値にすることで、ピントが合う範囲(奥行き)が狭くなりボケる量が増えます。ボケる度合いはレンズの近くが一番大きいので、窓の傷や汚れもボケて薄くなったり消えたりします。
上級編
1枚窓ならこれできれいな写真を写すことができます。しかし、飛行機のような多重窓では内部の窓に光が射し込んで反射し、それが映ってしまう可能性があるので機内側から窓に光があたらないようにする必要があります。
機内からの光を防ぐため、私は忍者レフという白黒の丸レフで中心に穴が開いたものを使っています。黒い側を窓側(外側)に向けて、中心にレンズを通して撮影します。
次の2枚の写真は、ページ最上部写真の雨筋のついた窓越しに写しました。窓の傷や汚れも映らずスッキリしたきれいな写真になっています。
「忍者レフ」は窓全体を覆える大きさなので、電子カーテン(電子シェード)でも使うことができます。
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