「¥3000で写真売りましょ!買いましょ!展」の感想

2008年11月5日

holga #2

「¥3000で写真売りましょ!買いましょ!展」が終わりました。
私の写真を買っていただいた方々、たいへんありがとうございました。

『¥3,000で写真売りましょ!買いましょ!展』
2008年10月21日〜11月2日 於:ギャラリーコスモス

感想などをつらつらと書き留めておきます。

当初、写真プリントを売ることはあまり興味なく、見ること買うことが第一の目的でした。「出展者が買いあう実験」という触れ込みだったので。

出展していなくても買えるということが分かったけど、せっかくなので参加してみることに。出展すると売る立場と買う立場とで2倍楽しめます。

写真10枚

一人10枚単位の出展で、なかなかこの10枚という単位が難しい。自信を持って人に見せられる写真が10枚用意できる人はわりと少ないんじゃないかと思います。

でも、参加人数が140人くらいだったらしいので、意外にたくさんいるのですね。びっくり。

同じ写真を10枚でもいいです、と書いてあったけど、それはどうなんだ?できれば(そんなに売れるものでもないし)10種類見せた方がいいかと。自分としては他の人の写真を1枚より10枚見てみたいと思うし。売れ残って同じ写真が10枚だと余計に凹みます。

実際、同じ写真10枚という出展者もいました。自信作なんだろうと思うけど、買う立場としては、ファイルに入っている1種10枚中の1枚よりは、10種類中の1枚を買う方がワクワクします。あとで補充されていたりもするのですが、常に1種1枚しか入れておかないというのは、売り方としてはアリだとおもう。少ない枚数でエディションナンバーをつけるのもいいな。1/10より1/3のほうが購買欲が強くなる気がします。希少価値で。

買いました!

初日の朝イチに行った時は見に来ている人が多くて座る場所がなかった。立ったままでファイルを手で持ちながらパラパラパラとページでめくりながら見ていくことに。ああ写真って重いんだななんて感じながら、ページをめくるめくる。本当に体力勝負だった。はじめに全冊見てみて、次は買う写真を選ぶためにもう一度繰り返しみて写真を選ぶ。

これを買おうと思って手に持ったものでも、「買うに値するものなのか」「あとで後悔しないか」などと考えて逡巡する。この作家のものを買いたいと思っても、こっちの方がいいか、いやこれかと考える。悩むなら全部買えばと思ったりもするけど。

悩みに悩んだ末、4枚の写真を購入。3枚以上買った人には五味氏の写真を一枚もらえるという特典が付いていたので、5枚の作品を手にすることができた。

家に帰って写真を眺めていると貴重な良い買い物をしたと思えます。あれとあれも買っておけば良かったかなと思ったり。また次があれば、前に買った人の作品は要チェックですね。好きな作品→好きな作家になる可能性大です。

有名作家の写真しか買わないとか、知人の写真しか買わないという人が、もしいるとすればすごく残念。でも、そういう人もいるかもな。どうだろう。

プリントについて

プリントは想像していた以上にデジタル出力のものが多かった。モノクロプリントを自分でやっているような人が多く出展しているだろうと考えていたので。

価値的に、銀塩プリント>デジタルプリントに感じてしまう。短絡的なそんな考えは良くないと思いますが。

それはなぜかと自分なりに考えると、下手なデジタルプリントが目についてしまうからでしょうか。変なかすれ具合になっているものとか、デジタルデータの処理が雑で画像が劣化しているものがあったりするからだと思います。

あとは、使用しているプリンタやインク、プリント紙が何なのか、はたしてそのプリントが長期間の保存に耐えうるものなのか分からないので、作品を購入するのに不安があるということもあります。

その点、ファインアート系のペーパーを使っている作品は、それなりのプリンタで出力しているはずなので少しは安心できますが、ペーパー裏にメーカー名の印字がされているような作品はかなり不安です。

でも、そういうペーパーの作品でも買いたいと思わせるものはありました。その作品がファインアート系の紙に丁寧にプリントされていたら買っていたと思います。

売りました!

出展した写真は、橋脚群を夜間の長時間露光で撮ったものとHOLGAで撮った植物。全部これまで未発表なもの。

それぞれ5枚ずつで銀塩プリント(カラーポジからのクリスタルプリント)と、フィルムをスキャニングしてインクジェット出力したものです。

Green #2
"The Green Light"
4x5 RVP, Crystal print 10x12

某所にあった橋脚群を長時間露光で撮影。
その場の人工光で撮ったため「Green」な写真に。

holga #5
"Photos taken by Shinya with HOLGA"
Kenko Close-Up No. 3, 120 portra 400NC & RDPIII
Printed on Hahnemuhle BAMBOO by Epson PX-5500

HOLGAでクローズアップレンズを使った植物写真。

ピンホール写真の人は何人かいましたが、HOLGA写真はおそらく他にはいなくて私だけでした。LOMOな人もいないようでした。トイカメラ系の人はこういうものには興味がないのかな?

あと、いろいろ

「¥3000で写真売りましょ!買いましょ!展」というネーミングがすばらしい!これ以上ないわかりやすいタイトルだ。

--

写真を買った人が勝手に二次使用したりしないのか心配(自分の写真だけじゃなくて他の人の分も)。特に、プリントは印刷物にできるから。
ウェブで見つけた写真なんかを自分の著作物に使う人たちは、それがいけないこととは知らずにやっていると思う。そういう人たちがプリントを買ったら、勝手に何かに使うなんてことは安易に想像できる。

で、写真に©を入れておいた方がいいかなと思ったり。入れなかったけど。

--

写真を見せる大きさに悩んだ。

応募規定ではA4まで。B4のファイルに入れるので、ぎりぎり四つ切りも入りますと書かれていたので、5枚のみ四切りにしてみた(Green)。出展作は、A4と六切り(8×10)多し。四切りは大きかったかな。買った写真を見てもA4で小さすぎるということはない。六切りも買うにはわりと良い大きさだということがわかった。そして、キャビネは小さすぎる。

ネットだけで写真を売っている人は、プリントそのものを見せることが出来ないのでかなり不利だと思う。
実際、写真を買うときにその写真が持つ質感が購入を左右していました(自分の場合)。

気になった写真をファイルから出してみて、おおーこんな紙使ってるのかーと触れてみるのも楽しかった。光沢紙は触っていませんよ(指紋つくから)。

--

写真を物質的なものとして考えている人は少ないかも。写真は見るだけものであって、所有するものとは思っていない人が多数かもしれない。

--

写真にサインをするのはちょっと。。。裏にしておきました。

売れた枚数は、4/10枚。シリーズ毎に2枚ずつでした。

またこの写真展があれば出展するか?と考えると、自信作が生まれれば、また参加してみたいです。いや積極的に生むべきか!

広告