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現像とプリント

実は、クロスプロセスにおいての最大の難関は『クロスプロセスを頼める現像所』を見つけることです!

クロスプロセス自体は普通のネガ現像やポジ現像ですが、ほとんどのDPE店(現像所)では断られると思います。しかし、写真に関する処理を専門業務としている「プロラボ」などで、クロスプロセスを引き受けてくれるところもあります。

『クロスプロセスを頼める現像所』リンク

♣ネガポジ現像、ポジネガ現像の2通りのクロスプロセスを行っているかは現像所に拠ります。

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クロスプロセスしたフィルムのプリント

ネガをポジ現像したときは、ポジフィルムになります。プリントする場合はポジプリント(ダイレクトプリント、リバーサルプリント)をします。プリント時に多少の補正はできますが、色はフィルム上に見えているそのままの色となります。

ポジフィルムからのプリント

ポジをネガ現像したときは、ネガフィルムになります。階調が反転しているため、フィルムから写真プリントを作る必要があります。プリントは通常のネガプリントです。

ネガフィルムからのプリント

ネガフィルムから写真プリントを作るときは、『色を正しく見せる』ためにカラー補正という工程があります。クロスプロセスは『色を正しく見せない』という目的で正しくない現像が行われているため、カラー補正をしてもきれいな発色になりませんが、カラー補正なしのプリントとは色調が変わってしまいます。

そこで、クロスプロセスしたネガフィルムをプリントするときには、『カラー補正なし』という注文をしましょう。さらに詳しく、「クロスプロセスをしたカラーフィルムなので、カラー補正をしないでプリントしてください」と依頼するのもいいでしょう。

プリント裏面の印字

写真プリントの裏側をみるとカラー補正値が印字されていることがあります。補正なしは、< N N N N >、補正ありは、数字が書かれています。

♦♦同じネガからの「補正なし」と「補正あり」のプリント比較

現像所による仕上がりの違い

フィルム現像は化学的処理なので、現像液の劣化状態や温度、時間などで微妙に違いが生じます。プリントはデジタルプリント、銀塩プリントなど方式の違い、プリントする紙の違い、補正が入るときの補正具合などで同じネガからのプリントでも結果が異なります。

同じ現像所(DPE店)で同じ処理をするならばフィルムの仕上がりにほとんど差はないと思いますが、違う現像所だと同じように撮った写真でも結果が変わってくることが考えられます。特に、ネガフィルムからのプリント時の色の差はあるものだと考えておいた方が良いでしょう。

♦♦フィルムテスト/結果:DPE店による仕上がりの違い