クロスプロセスとは
フィルムと現像処理
撮影したフィルムを現像して、現像後のフィルムから写真プリントを作ります。フィルムにはネガとポジの2種類があり、それぞれ専用の現像方法が決められています。
- ネガ・フィルム
- 写真プリントが安価に作れ、露光の過不足による失敗が少ないため一般的に広く使われています。
- ポジ・フィルム
- 現像したフィルムは商業印刷用の写真原稿として使用されます。ネガ・フィルムよりもはっきりした色彩が得られるので、写真作品用としてもよく使われます。
フィルムの現像とプリントは、フィルムを買った店やDPE店(現像所)に依頼します。
クロスプロセス
フィルム毎の決められた現像方法ではなく、ネガ・フィルムをポジ現像、ポジ・フィルムをネガ現像することを、クロスプロセス(クロス現像)と呼びます。
クロスプロセスには二通りの現像方法があります。
- ネガのポジ現像
- ネガ・フィルムをポジ現像します。現像後のフィルムは、いちおうポジ(階調が正しい映像)になりますが、変な階調や色になります。
- ポジのネガ現像
- ポジ・フィルムをネガ現像します。現像後のフィルムはネガ(色、階調が反転している映像)になりますが、変な階調や色になります。このネガから変な色のプリントを作ります。
クロスプロセスを受け付けているDPE店でクロスプロセスを依頼すれば、それぞれのフィルムに合った現像方法で処理されます。ただし、一般には正しくない現像方法なので、しっかりと「間違った現像」をお願いしておいた方が、「正しい現像をされてしまう」というトラブルを防ぐことができるでしょう。