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フィルムテスト

e100g_ポジネガ現像クロスプロセスは、フィルムの決められた現像方法でないのでフィルム感度が変わることがあります。

正しい露出で撮っているはずなのにクロスプロセスすると暗くなったり、明るくなりすぎたりとか……。

写真の明るさをちょうど良いものにするためには、フィルムのテスト撮影をしてフィルム感度を調べる必要があります。

明るさと色の出方は関係しているので、適正露出にこだわらず好きな色が得られる露出にする、という考え方もありです。露出をアンダーにすれば色は濃くなります。

また、クロスプロセスで得られる色も、カッコイイと思うか、気持ち悪いと思うかは、フィルムによるのでこれもテスト撮影で発色を判断することができます。

まずは、写してみないと何も分かりません・・・

テストに適したカメラ、レンズ

fuji100_ネガポジ現像マニュアル・モード(シャッターと絞りを自由に組み合わせることができる)が付いているカメラであれば、簡単にテスト撮影をすることができます。使用レンズは、開放絞り〜最小絞り値までの絞り値の幅が広いレンズ(単焦点標準レンズなど)が最適です。

露出の調整の幅が少ないカメラやレンズはテスト撮影には不向き、露光量の調整ができないトイカメラなどはテスト撮影が不可能です。

フィルムのテスト撮影

レンズの絞り値の中間あたりが、フィルムの規定感度で適正露出となるようにシャッター速度を設定して、開放絞り〜最小絞りまでの絞り値で同じ被写体の写真を撮ります。

仮に、ISO100のフィルムのテスト撮影をするとします。開放絞りF2.8〜最小絞りF22のレンズを使った場合は、F8で規定の感度(ISO100)で適正露光になるようにシャッター速度をセットして、シャッター速度固定のまますべての絞り値で写真を撮ります。

そして、撮影したフィルムをクロスプロセス(現像)します。現像後の仕上がりがネガの場合はプリントもします。

その結果、+3露出オーバー 〜 −3露出アンダーまでの明るさが違う7枚の写真が出来上がります。この中で好みの写真を探し出せばクロスプロセス時の最適フィルム感度が決まります。+2オーバーの写真が良ければ、ISO100から2段階感度が低い(逆に考えると、ISO100で撮ったときに、−2アンダーとなる)ISO25となります。

「ISO25では感度が低すぎる」というときは増感現像という方法もあります。ただし、増感現像をすると粒子が荒れ、コントラストが強くなります。

テスト撮影の説明図

オーバー側をより多くテストしたいならF11を基準に、アンダー側を調べたければF5.6というふうに必要に合わせて基準絞りを変えます。