レンタルサーバーをConoHa WINGへ変更しました

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当サイトはコスパ最高で超安定のコアサーバーを使って長年運営していましたが、そこからWordPressの速度向上のためにカラフルボックスに移転したのが約1年前。移転後は WordPressでぼちぼち更新していたのですが、「重大な問題が発生して」以前に移転先として検討していた ConoHa WINGへ再移転しました。

cPanelには意味の通じない日本語説明がときどきある

cPanel は日本語が変

カラフルボックス採用の cPanel(コントロールパネル)は海外のレンタルサーバーで広く使われているらしいのだけど日本語への翻訳が不完全。誤設定を招く可能性があり注意。

ConoHa WING

2019年に速そうな評判のレンタルサーバーを一通り実測調査して最速だったのが ConoHa WING。しかし、当時使っていたコアサーバーの6倍の料金に躊躇して、それよりも半額ほども安いが速度はたいして遅くならないカラフルボックスを選んだのでした。実際にかなり速かったがユーザーには解決できない問題がでてきて使い続けるのが難しくなった。

レンタルサーバーの移転先を考えていたら、現在の ConoHa WING は「WINGパック」という長期割引プランができていて、3年契約にすれば33%割引で契約できるようになっていたので ConoHa WING に再移転することに決定。

移転作業

サーバーの移転作業はWordPressのプラグイン「All-in-One WP Migration」を使えば楽々できることが分かっているので特に苦労することなく完了。ただし、DNSが切り替わってSSL設定できるようになるタイミングはコントロールできないので、サイトへアクセスできない時間(恐怖のダウンタイム)ができてしまったのは仕方ないかな。

当サイトの移転手順

当サイトはHTMLサイトとWordPressサイトのハイブリッドなので手順が少しだけ多いです。移転作業は以前の「レンタルサーバーをカラフルボックスへ変更しました」と同じで、移転先レンタルサーバー部分のみサイト設定の手順が異なる。

  1. WordPressサイトからバックアップデータをエクスポート
  2. ConoHa WINGの契約
    • サーバー管理 > ドメインの登録
    • サイト管理 > FTPアカウント作成 > HTMLデータをアップロード(HTMLサイトの移転
    • サイト管理 > WordPressをインストール
    • サイト管理 > サイト設定 > 応用設定 > PHP設定 > php.ini 編集:「post_max_size = 1000M」「upload_max_filesize = 1000M」の2行を入力
    • DNS > DNSレコードの編集(メールはConoHa WING外を使っているため)
  3. hostsファイルの書き換え(Hosts.prefpane 使用)
  4. Webブラウザの HSTS 解除
  5. WordPressにログインしてバックアップデータをインポート(WordPressサイトの移転
  6. hostsファイルを元に戻す
  7. バリュードメイン(ドメイン)のネームサーバー設定を ConoHa WING の指定サーバーへ変更
  8. ダウンタイム(DNS浸透によってしばらくすると表示されるサイトが変わるが、SSL未設定なためアクセス不可となる)
  9. ConoHa WING > サイト管理 > サイトセキュリティ で無料独自 SSL の利用設定を ON
    • http → https のリダイレクトは自動で行われるため .htaccess記述不要
  10. サイト移転完了

恐怖のダウンタイム

ネームサーバー設定を ConoHa WING 用のネームサーバーへ変更してしばらく経つと、表示されるサイトが ConoHa WING のサイトに変わるが、この状態では SSL 設定がされていない。ネームサーバーが切り替わった後でないと SSL 設定ができないため仕方ないのだ。

SSL未設定だと、http:// でしかアクセスできないが、ブックマークやGoogle検索からはサイトはSSL設定されていることになっているので、 https:// でアクセスされる。すると、http:// でしか見ることができないサイトを https:// で表示させることになり、当然表示できなくてエラーになってしまう。

SSL未設定のサイトに https:// でアクセスすると警告(Google Chrome 画面)

privacy-err-chrome

自宅パソコンが参照している DNS サーバーはすぐに情報が書き換わって新サーバーのサイトへアクセスが向かうが、ConoHa WING が参照する DNSサーバーの情報が更新されないので SSL 設定ができない。その結果、サイトが表示されない時間ができてしまう。

DNS切り替え中は犯罪サイト扱いのまま12時間…(Apple Safari 画面)

privacy-err-safari

夜寝る前にネームサーバー設定を変更して翌朝にはSSL設定ができるようになってるだろうと思ったら朝になってもまだできなくて結局できるようになったのはお昼頃。12時間ほどサイトにアクセスできなくなっていた。

サイト移転はサイト開設の気持ち

いったいどのくらい時間が掛かるかわからないので、頻繁に SSL 設定ができるようになっているか確認を繰り返す。それでも全然できないと、何か設定を間違っているのだろうか……と不安になる。

これって、初めてウェブサイトを開設したときのドメインにアクセスしてもサイトが表示されない不安な気持ちと同じだとおもう。サイトが行方不明になっているような感じだ。早く SSL 設定できるようにならないだろうかと願いつつ、ネームサーバーを変更するのがレンタルサーバー移転なのだった。