G Suiteで送受信していたドメインメールをConoHa WINGメールサーバーに変更
独自ドメインのメールアドレスをGoogleで運用するために、Google Apps(無償版) → G Suite(無償版)と使い続けてきたが、とうとう無償版が廃止されて「Google Workspace(有償版)」に移行しなくてはいけなくなった。
- Google Appsの企業向け無償版終了 – ITmedia NEWS(2012年12月10日 公開)
- 無償版「G Suite」、7月1日に完全終了 有償「Google Workspace」への切り替え推奨 – ITmedia NEWS(2022年01月20日 07時05分 公開)
無償版廃止のニュースがあったのは今年初め頃だったが今まで放置。2022年5月末日までに移行すればしばらく低額で使い続けられるが、その後は680円/月の料金が掛かる(最初の3ヶ月無料、次の12ヶ月間は50%割引)。
念のためアップグレードしておこうかなあとよくよく見てみると1ユーザー(1メールアドレス)あたり$6と書かれており複数アドレスだと結構な金額になってしまうことが判明……。
G Suiteで使っている機能はメール(カスタム ドメイン(例: <ユーザー名>@<ドメイン名>.com)で Gmail を使用する機能)だけなので、現在サイト公開で使っているConoHa WINGのメール機能を使うことにする。
問題があるとすれば過去のメールデータにこれからはアクセスできなくなることだがバックアップで大丈夫だろう。
ドメインメールをG Suiteで使う設定
ConoHa WINGがもしも調子良くなければ元に戻すこともあり得るので念のため現在の設定を記録しておく。ドメインはValue Domainで管理していてネームサーバーにはConoHaを設定。
そして、ConoHaのDNS設定でMX @, TXT @レコードをGoogleに設定している。
mx @ 3600 aspmx.l.google.com 優先度10
mx @ 3600 alt1.aspmx.l.google.com 優先度20
mx @ 3600 alt2.aspmx.l.google.com 優先度30
mx @ 3600 aspmx2.googlemail.com 優先度40
mx @ 3600 aspmx3.googlemail.com 優先度50
mx @ 3600 aspmx4.googlemail.com 優先度60
mx @ 3600 aspmx5.googlemail.com 優先度70
txt @ 3600 v=spf1 include:aspmx.googlemail.com ~all
ドメインメールをConoHa WINGで使う設定
メールアドレスの設定
はじめに、メールアドレスの設定から始める。
パスワードには8〜70文字、英字、数字と記号が必要。容量の単位はMB。各項目は作成後にメールアドレス詳細で変更できるのでとりあえずの設定でもいい。
account1,password_1,100,0
account2,password_2,100,0
account3,password_3,100,0
DNS設定
次に、DNS設定を行う。こちらを先にするとメール設定が完了するまで受信できない期間ができてしまう。メールサーバー名はメール設定のメールアドレス詳細で確認できる。
MX @ 3600 mail34.conoha.ne.jp 優先度10
TXT @ 3600 v=spf1 include:_spf.conoha.ne.jp ~all
メーラーのアカウント設定
G Suiteで受信していたメールフォルダはアカウント名最後に(OLD)を付けて名称変更。ConoHaメールサーバー変更後から使うアカウントと区別した。