サンフランシスコのトマソン

サンフランシスコは坂の多い街

外国にはトマソンが多いように感じる。古い建物が多いのも理由のひとつかも知れない。トマソンに遭遇することが多い街を訪れると、もう普通のトマソンには感動しなくなる（これをトマソンのグルメ現象という）。

しかし、先日訪れたサンフランシスコですごいトマソンを発見しました。

サンフランシスコ市街地はとても坂が多く、建物は坂に面してそのまま建っています。

入り口のところは水平になっている

坂道に面して建つ大きな建物に無用窓が付いていたりすると、連続無用窓のトマソン物件が出現します。

連続無用窓のトマソン。

閉じられた無用窓というよりは、建設当時からの装飾されたデザインのような気もしますが、立派な無用窓です。

煉瓦造り無用窓

日本だと優良トマソン物件ですが、もともとトマソン偏差値が高い外国では、この程度ではトマソンとは呼べません。

しかし、サンフランシスコ効果（坂作用）によって、すごいトマソンが作られていました！

坂を登っていくとこの無用窓の背がだんだん低くなってきて、トマソン度が上がっていきます。

元はちゃんとしていたのに埋まってしまったかのよう。

これしか作らないなら無くてもいいんじゃないの？

などと思っていると……

これだけ見るとなんだかわからない。

ついに煉瓦４個だけ！ここまできたらさすがに「これはトマソンだ！」と言える。日本には存在し得ないサンフランシスコならではのトマソン。分類するならカステラ物件だろうか。

2010年 7月 アメリカ合衆国カリフォルニア州、サンフランシスコ市にて