iPhone Retinaディスプレイ向け 画像の見え方実験

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Retinaディスプレイ搭載の iPhone 5で、実データの大きさが違う写真画像を見たらどう見えるか試しました。

PC用サイトだと、一般的に画像の大きさ=表示サイズなので、シャープなものはシャープに、ボケている写真はボケているままに見えます。

(このページの画像は横幅が100%になるように設定しているので、元々がシャープでも小さい写真は引き伸ばされてボケてみています。)

Retinaなどの高精細ディスプレイでは、実データの大きさによっては元の画像のシャープさに関係なくボケて見えることがあります。

iPhone 5 を縦向きにした状態の、横位置の画像をきれいに表示させるためには、計算上640px幅の画像が必要になりますが、少々サイズが足らなくてもボケは気にならないかも知れません。実際にどのくらいの見え方をするのか確かめます。

見極めポイント

全体的な印象

パッと見た印象。見れば見るほど分からなくなったりするので第一印象は重要です。

エッジはシャープか?

コントラストがある境界がボケていたり、滲んでいたり、直線がギザギザになっていないか?

エッジの確認

質感がわかるか?

表面のザラザラしている感じが伝わるか?

質感の確認

ピンチアウト(拡大)してみる

拡大するとクオリティの差がより分かります。

写真画像を並べます

並びは、高→低画素の順です。画像下に実データのピクセルサイズを書いています。

Retinaなどの高精細ディスプレイ以外では、大きさが違って見える(上から3つは同じ大きさで見える)だけでシャープさは変わりません。

1000x667
1000x667 px
800x500
800x500 px
640x427
640x427 px (このサイズが非Retina/PCでいちばんキレイに見えます ∵等倍表示)
600x400
600x400 px
500x333
500x333 px
450x300
450x300 px
300x200
300x200 px
200x133
200x133 px

結果

iPhone 5(と同じRetinaディスプレイのiPod touch)で確認。

1000x667 〜 600x400 までは拡大しない限りは同じように見える。

次の 500x333 から質感が悪くなり、450x300 だと少しピンぼけ気味になり、300x200 以下は明らかに解像度不足でボケ気味にみえる。

450x300 は比較なしでそれだけ見るならピンぼけ気味は気にならないかも知れないが、これはiPhone縦向きの結果なので横向きにすると写真が少し大きく表示されてしまい、450x300 ではあきらかな解像度不足になってしまう。640x427 ならiPhone横向き横サイズでも実用上問題ないだろう。

iPhone 5できれいに表示するために必要な(理想と実用上の)サイズ
iPhoneの向き(表示サイズ:横x縦) 横位置画像の表示サイズ ※1 計算上必要な画像サイズ ※2
(理想サイズ)
実用上問題ない画質
縦(320 x 568px) 320x214 640x427 450x300
横(568 x 320px) 480x320 960x640 640x427

※1 画像の縦サイズは一眼カメラに多い縦横比率3:2で計算しています。

※2 iPhoneできれいに画像を表示するには、表示サイズの4倍の大きさの実データが必要です(実データの1/4に縮小されて表示されます)。

長辺640pxの画像であればiPhone縦状態の横位置は理想サイズ、横状態にしたときでも実用上サイズになる。