Good-bye DMOZ
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2017年3月14日でDMOZが終わる。
カメラカテゴリには14サイト(2017/3/4現在)しかないのだけど……。日本のカメラ関係トップ14サイト!という訳ではなく、カテゴリのエディターが近年は不在であったのか、選考基準が厳しかったのだろうか。過去はもっと多くのサイトが載っていたが、リンク切れになったサイトは登録抹消されているらしいので、とにかく掲載されたタイミングが良かったのだと思う。エディターさんありがとう。
ディレクトリ型の利点
DMOZ(でぃーもず)なにそれ?な人のために書いておくと、DMOZはウェブサイトを集めたディレクトリ型のリンク集。インターネット(当時はウェブと言っていたかな?)が爆発的に大きくなっていくなかで今ほど検索がうまく機能しない環境だったので、エディターが選んで掲載するリンク集で信頼性があった。
ディレクトリ型では情報が階層になっているので、関連情報や注意情報を受け取りやすいという利点がある。例えば、昨今問題になっている医療情報を探そうとすると、まず「健康」から、興味ある分野を下の階層へ辿っていく。情報を読み解く力が必要とされるような(分かりやすくいうと「ニセ科学や詐欺が多い」)「代替療法」を調べようとすると、まず「反対意見」というカテゴリが目につきやすい位置に表示されている。これは読者の情報リテラシーを高めるいい方法だと思う。
あと、サイトの並びが人気順ではないというのも重要(文字種類による順番)。DMOZに選ばれた多くのサイトから情報を得て自分の中で情報を整理する必要がある。検索結果に表示された上位サイトであっても必ずしも「情報が正しいとは限らない」ということを忘れがちな最近には大切なこと。