夢のクラウドバックアップはやっぱり夢だった

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バックアップ事情

年々データが溜まっていく。現在は、HDDにデータ保存して、同じものを別のHDDにバックアップしている。

データ容量が少なかった頃は、HDDに保存して、バックアップは同じメディアを使わない方がいいという理由から CD-R や DVD-R、最近では、Blu-rayだったのが、もう無理だ。一枚 50GBのBlu-rayでも物理的スペースが要りすぎる。それに容量あたりの値段も HDDが一番安く、記録(コピー)する速度も速い。

違うメディアで多重バックアップする方法は、物理的&金額的に限界ということで HDDの多重バックアップになった。4TBのHDDに保存したものを2TBのHDD2台でバックアップ。なぜ2TBを使うかというと、最近まで4TBは日立のDeskstar 7K4000 0S03357しかなかったから。せめてHDDのモデルは変えておかないと、そのモデル全体の製品不良があったときに不安がある。SeagateのHDD不良問題から学んだ教訓。

夢のクラウドサービスが登場

最近、Bitcasaという容量無制限をうたうクラウドサービスが日本上陸して、多くのネットメディアで宣伝された。年額$99という超破格で!

Bitcasaの宣伝文句
魅力的な宣伝文句

しばらくテストして使ってみたら7〜8GB/時くらいの速度でアップロードができていたので、バックアップには充分使用できると判断して有料コースに申し込んだ。これでHDDのバックアップをクラウドに保存すれば、大災害にも備えられるし、HDDの台数も減らせるし、何たってコストがそんなに掛からないのが良い。

しかし若干の問題もありで、通常使用しているシステムにBitcasaクライアントソフトをインストールして使うと、Macが不調になってしまったので、Bitcasa専用のシステムを作って作業をしない夜間などにそのシステムからのみアップロード作業を行うようにした。

が、しばらくして実用的には難しい転送速度(良くて2GB/時くらい)になってしまった。作業の空き時間にアップロードをしていたので、転送速度がかかるようだと空き時間に終わらない。アップロード専用に、Mac/PCを用意できればいいのだがそれだとコストが掛かってしまう。速度低下は一時的なものかと思ったがなかなか改善されないまま、劇的な価格改定があった。

年額$99が月額$99、年額だと$999に。いきなり10倍!

なんという先見の明のなさ! これではサービスの継続性も疑わしい。いや、計画的犯行のような気もする……。

既存の有料ユーザーは継続する限り今のままの価格で良いということだが、そもそも契約したときの転送速度には及ばないので、実質値上げじゃないか? 初めからこの速度なら契約しなかったよ(>_<)

低価格 & 容量無制限のクラウドサービスが本当に実現すれば素晴らしいけど、現状では夢だなー。

今回はまんまと「安くて無制限」「ネットニュース各社がこぞって宣伝」という罠にはまってしまった。そんなにうまい話はないんだね。