Mac用の外付けHDDは何が良いのか? 用途別に考える

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Mac向け「外付けHDD」の選び方」では、新旧のMacによって最適なポートが違うということと、外付けHDDの種類、そして「Mac向けの外付けHDDを Amazonで見る/調べる方法」では商品の調べ方を説明しました。

そこで、いろいろな条件に合わせて、自分で買うならこれがいいと書いておきます。ただ、現時点のAmazonストアで発売しているモデルから選んでいるので、将来は推薦モデルが変わっている可能性はあります。

この記事では用途別(& 接続ポート別)に外付けHDDを考えます。すべての人、すべての場合に最適な製品というものはないので、使う目的を考えて製品を選ぶことが大切です。

選び方は以下の順に考えるといいでしょう。

  1. Macの接続ポートを決め、そのポートがある外付けHDDを選ぶ
  2. 必要なHDD容量を考える(価格との兼ね合いも検討)
  3. 価格、デザイン、大きさ、評判などから決める

なお、業務用途の場合はその業界の事情が分からないので、推薦モデルの妥当性、正確性に欠けます。そのようなときは業界の専門家、あるいは専門店にご相談なさるのをお薦めします。

Macの内蔵HDDの拡張スペースとして、外付けHDDを使う

外付けHDDを作業用のHDDとして使う場合。常時、Macと繋いでその中のデータを扱う、映像や写真などを編集したりすることを想定すると、データの書き換え/保存を頻繁に行うので、Macと外付けHDD間の転送速度と、外付けHDD内のHDD性能が重要になります。

最近のMacであれば最高速の転送速度が得られる Thunderbolt接続のモデルを選ぶのが最適。そして Thunderbolt搭載モデルはハイエンド向けなので、高性能HDDが使われている可能性が高い(要確認)。その上で必要なHDD容量のものを選びましょう。

USB 3.0も高速転送が行えます。Thunderbolt接続に比べて低速ですが安価です。

ThunderboltとUSB 3.0ポートが搭載されていない旧モデルのMacでは、FireWire 800が最速ポートなので、FireWire 800 かつ USB 3.0接続の製品を選べば、現在の所有MacにはFireWire 800が最適で、新しいMacに切り替えた後もUSB 3.0接続で使えます。

Thunderbolt接続

近年のMacでHDDを作業領域として使う場合に最適。書類や画像を開く速度、コピーや保存などのデータを書き換える動作が速い。

G-Technology (HGST) G-DRIVE with Thunderbolt4TB Thunderbolt/USB3.0対応

3TB, 4TB, 6TBの容量タイプあり。7,200rpmの高速ドライブを搭載。静音ファンレス設計(空冷ファンの音はしないがHDDの動作音はある)。
※ Mac(HFS+)フォーマット済み

SOHORAID DR2 (DR2-TB2S) Thunderbolt2搭載 RAID0/RAID1/JBOD 2ベイRAIDケース

外付けHDDケース製品で、内蔵するHDDは必要に応じたものを組み込む。

私の場合↓↓↓FireWire 800/USB 3.0接続のSOHOTANKを使っているのでHDDトレーが無駄にならない利点がある。
※ Mac用にフォーマットが必要

さらなる高速化のために、Thunderbolt接続の外付けSSD(BUFFALO Thunderbolt接続 外付けSSD 1TB 等)も考えられるが、SSDは内蔵ドライブの容量が少ないので、大容量データを扱うならHDDのほうが優れている。

USB 3.0接続

近年のMacでデータ保存用に最適。最速を求めないならば作業用としても使える。ただし、USB3.0ポートがない旧モデルMacではUSB2.0接続になってしまうので大変遅い接続速度になり使用が困難です(旧モデルはFireWire800接続がお薦め)。

ちなみに説明の中で、作業用、保存用を分けているのは、展開/保存などがストレスなく素早く行えるか、転送速度よりも容量重視なのか、という目的を表しています。

Western Digital(ウエスタンデジタル) 12TB USB3.0 My Book Duo

2台のHDDを内蔵している大容量外付けHDD(12, 8, 6, 4TBが選べる)。RAID 0(ストライピング)で高速書き込みが可能になるので作業用としても使える。HDDの積み替えが簡単なのもいい。

Thunderbolt接続の作業用HDDが別にあるなら、こちらをストライピング以外の運用で保存用にして繋げるのがいいだろう。

※ Mac用に再フォーマットが必要

FireWire 800 & USB 3.0接続

旧モデルMacには、外付けHDD接続において(実質的には)FireWire 800以外の選択肢はありません。USBポートを使うこともできますが、USB 3.0の外付けHDDと旧モデルMacをUSBで繋ぐと、USB 2.0の接続速度になってしまう為にたいへん遅くなります!

参考:Mac(FireWire 800, USB 3.0, USB 2.0)から外付けHDDへの転送速度を比較する

LaCie 2big quadra 8TB 【Mac対応】 LCH-2BQ080Q3

2台のHDDを内蔵している大容量外付けHDD(8, 6, 4TBが選べる)。RAID 0(ストライピング)で高速書き込みが可能。Macに連動して電源が入る電源連動機能あり。FireWire接続で使用するとデイジーチェーン接続ができるので、保存用に別の FireWire HDDを繋げることが可能。
※ Mac(HFS+)フォーマット済み

LaCie 3.5インチ外付けHDD d2 quadra 3TB USB3.0 FireWire800 eSATA

7,200回転の高速HDD搭載(2TB, 3TBが選べる)。FireWireのデイジーチェーン接続可能。
※ 初回使用時にフォーマットが必要

上記 LaCie 外付けHDDは、なぜか容量2TBより3TBの方が安い
3tb-hdd-price

データの保管用に外付けHDDを使用する(あるいはTime Machine用)

外付けHDDで作業を行わないなら、最速ポートの Thunderbolt接続でなくてよく(速いに越したことはないが)、USB 3.0接続で充分。

USB 3.0未搭載の旧モデルMacでは、USB 2.0接続は転送に時間が掛かりすぎるので、FireWire 800 接続が良い。保存用の外付けHDDの性能は、HDD速度より容量を重視するほうが経済的です。

Windows PCなら、USB 3.0接続の外付けHDDで問題ない(万が一、USB 2.0接続になっても Macほど遅くならない)。しかし、Macでは USB 2.0ポートでの転送速度がとてつもなく遅いので、外付けHDDへの接続は避けるべきです。

USB 3.0接続

USB 3.0接続の外付けHDDは、Windows用の NTFSにフォーマットされているものがほとんどなので Mac用に再フォーマットする必要があります(初めからMac用にフォーマットされているモデルもある)。フォーマット作業は、Macに搭載されている「ディスクユーティリティ」で行うことができます。

BUFFALO USB3.0 PC/家電対応 2TB HD-LC2.0U3/N

現在、もっとも売れているであろう外付けHDD(2, 3, 4TBが選べる)。一般的なWindowsユーザーには最適。Macユーザーには USB 3.0搭載Mac(近年モデルはすべて USB 3.0搭載)でデータ保存用として使うなら最適。
※ Mac用に再フォーマットが必要

Western Digital(ウエスタンデジタル) My Book for Mac 4TB 3年保証 USB 3.0/Time Machine対応

大容量外付けHDD(3, 4, 6TBが選べる)。ファンレス静音設計。ハードウエア暗号化処理。
※ Mac(HFS+)フォーマット済み

USB 3.0ポートがない旧モデルMacに USB 3.0接続の外付けHDDを繋いだ場合は、超スローな転送速度になります。ご注意!

FireWire 800接続

FireWire 800接続の外付けHDDは、旧モデルMacのハイエンド向けなので高速HDDを積んだモデルになりますが、自分で組み立てるHDDケースを使用することで、速度優先でなく容量優先の大容量HDDの選択もできます。

USB3.0/FireWire800 2ベイ ストレージケース SOHOTANK

私が現在使っているHDDケース。旧モデルのMacProとFireWire 800で接続してデータ保存用に使用しています(ちなみに、作業用HDDはMacPro内蔵HDD)。トレー方式なのでHDDを交換して使用できて経済的。

HDDケースとは、単体で販売されている内蔵用HDDを組み込んで使用する外付けHDDの筐体。ケースに内蔵するHDDは使用目的に応じて選択できます。作業用には速いHDD、保存用には大容量HDDを選びます。
※ Mac用にフォーマットが必要

データ容量の少ない保存用、データ受け渡し用途など

大容量のHDDを必要としないなら、ポータブル型の外付けHDD、あるいは外付けSSDが最適。データ容量次第ではUSBメモリも考えられる。

受け渡し使用では、相手のパソコンがWindowsの場合は、Windowsと Macで読み書きできる FAT形式に再フォーマットする必要がある。相手がMacであれば新旧モデルに対応するため、USB 3.0と FireWire 800ポートがあるのが望ましい。

ポータブル型の外付けHDDは接続ケーブルを通して Mac本体から給電されるので、電源を必要としないという利点もあります。軽量小型なので持ち運びに最適です。

Thunderbolt接続

近年のMacに最適。最速のポータブル型。

BUFFALO Thunderbolt & USB3.0用 ポータブルHDD 1TB HD-PA1.0TU3

Thunderbolt & USB3.0 接続。容量タイプあり(500GB, 1TB, 2TB)。
※ Mac(HFS+)フォーマット済み

USB 3.0接続

近年のMacに最適。最速ではないが価格は安め。

【Amazon.co.jp限定】 LaCie HDD ポータブルハードディスク 1TB USB3.0 ポルシェデザイン

USB3.0接続のみ。容量タイプあり(500GB, 1TB, 2TB)。
※ 初回使用時にフォーマットが必要

Western Digital(ウエスタンデジタル) HDD ポータブルHDD 1TB USB3.0 /3年保証

USB3.0接続のみ。容量タイプあり(1, 2, 3TB)
※ Mac用に再フォーマットが必要

自分で組み立てるポータブルHDDケースと内蔵する2.5インチHDDを買って自作するという方法もあります(参考:USB 2.0のポータブルHDDをUSB 3.0ケースに換えたらどのくらい速くなるか?)。

FireWire 800 & USB 3.0接続

旧モデルMacに最適。

LaCie 2.5インチポータブルHDD 1TB USB3.0/2.0 FireWire800

FireWire 800 & USB 3.0接続。耐衝撃設計。旧モデルのMacでは FireWire 800接続で最速転送が行え、Macを買い換えても USB 3.0で継続使用ができる。
※ 初回使用時にフォーマットが必要

目的が大切

要は何に使うか、どの性能を最重視するかを考えて製品を選ぶことが重要です。例えば、大容量で速い外付けHDDは高価なので、そこから購入価格を下げたいときは必要なものが速さなのか容量なのかを検討して、必要な性能を優先させるといった具合に考えれば無駄のない選択ができるはずです。

USB 3.0ポートがないMacに、USB 3.0の外付けHDDを接続すると USB 2.0の速度になってしまいます。USB 3.0の外付けHDDは「高速」と宣伝されていますが、それはパソコン側にもUSB 3.0ポートがある時だけなので、USB 2.0ポートのみの旧モデルMacの場合は注意が必要です。その場合は FireWire 800接続の外付けHDDを使いましょう。